180㌔のマグロを使ってマグロの解体ショー???
- マグログ
漁師が漁を終え、漁港に戻ると荷揚げが始まる。先日の一等はおよそ180㌔のマグロであった。もちろんクレーンで引き上げ、海から出てきた180㌔の大きなマグロに歓声があがった。「一本釣り」を旗印に、壱岐・勝本のマグロが築地市場で名をあげたのは2000年頃と新しい。しかし最初の評価は低めで、大間のマグロとクラスでも3分の1の値しかつかず、勝本の漁師たちは悔しい思いをしてきたという。
「どこが大間のマグロと違うのか」
百聞は一見にしかず。築地市場ので、自分たちの評価を聞き、自分たちの弱点、冷やしこみの不十分さを知った。そこで指南を仰いだのが老舗の仲卸業者たち。どういう手入れをして、どういう状態でマグロが届いてほしいか。
基準は築地市場クオリティー。釣った後の船倉の氷の質、出荷の詰め方など鮮度向上をとことん追求した。仲間の漁師たちにも広く技術を伝え、全体のレベルを上げた。そんな努力の結果が「北の大間、西の壱岐・勝本」と称されるまでに産地ブランドを育てあげてきたのである。