まぐろとは何か
- マグログ
マグロというと、最も狭い意味ではクロマグロを、少し広い意味ではキハダやメバチなどを、さらに一般的にはマグロ属を指す。マグロ属を構成するのは次の7種類である。
クロマグロ、ミナミマグロ、メバチ、キハダ、ビンナガ、タイセイヨウマグロ、コシナガである。
マグロ属はさらにカツオ属、スマ属、ソウダガツオ属、ホソガツオ属とともにマグロ族を構成するが、こちらの族をマグロということはほとんどない。ただしカツオについては、水産統計や資源管理などでマグロとともに扱われることが多い。
さらにマグロ族はハガツオ族やサワラ族、サバ族とサバ亜科を形成し、1属1種のムカシマグロからなるムカシマグロ亜科とともにサバ科を構成する。結局、サバ科は15属49種からなり、スズキ目を構成する1つの科である。ただし近年、分子遺伝学的研究、あるいは形態学にもとづく新しい系統分類的方法などによって、サバ科や近縁のカジキの仲間などとの関係を明らかにする試みが活発に行われている。