マグロが高級魚になったのはいつから?
- マグログ
マグロが高級魚になったのは戦後のことです。それでもマグロのトロは当時は脂っこいとあまり食されず、魚屋や料理屋の板場に無造作に「あら」として捨てられていました。マグロのトロが一番、赤身は二の次扱いされるようになったのは、1960年代後半になってからだということです。当時、強力な冷凍装置を装備した漁船が開発されました。そのお陰で、鮮度のよいマグロが出回るようになりましたが、今度はマグロが獲れなくなったのだそうです。加えて国内の好景気で、マグロ漁船の船員の賃金を上げなければならなくなり、そのために単に身が赤いだけでは採算があわなくなってきたのです。もっと高い魚を売る必要が出てきました。
そのころスーパーや外食産業が発達し、小売店、鮪屋も競争が激化しました。小売業者は店先で「トロだよ、トロ」といって客を集めようとしたのだそうです。これが奏功してマグロのトロに人気が集まるようになったそうです。