マグロの名前について。
- マグログ
水産上きわめて重要な魚の名前を突然変えてしまうと、社会的な混乱をまねく恐れがあります。しかし、研究者が二種のマグロを異物同名扱いのまま取り扱うことは、生物種の認識に対して明らかに矛盾した、不用意な態度を示すことになります。マグロが異物同名扱いである以上、少なくとも生物学的にはこれらの和名を整える必要があったわけです。
標準和名を与えるに際し、種の特徴を表している。むやみに名前をかえない、混乱をまねかない。といったガイドラインを示しています。
大西洋で水揚げされたクロマグロが日本に輸入され始めたころに、すでにそれは「タイセイヨウマグロ」と紹介されていました。こういった事情から、マグロの研究グループはこれを標準和名として定着させることにしたらしいです。そして、「クロマグロ」(太平洋に生息するもの)と明確に区別することを2007年に制定されました。