マグロの耳って?マグロの解体ショーで見てみよう!
- マグログ
~マグロの耳~
マグロは外耳と中耳を持たず、内耳だけを持っている。
マグロは、水中では体物質と水との間の密度差が少ないので、魚類は水中の音波が直接頭骨の外側から内耳に伝達される骨伝導とよばれる聴覚手段を持っている。
マグロもその例外ではない。
マグロの内耳は膜迷路と呼ばれ、頭骨内の耳殻域に脳を挟んで左右一対にある。
通常、動物の内耳には耳石があって、これにより平衡感覚が生じるが、普通に耳石という場合3個の耳石中最大の扁平石を指す。
マグロの耳石は彼らの巨大な体躯と対照的に極めて小さい。
このことは、マグロの主生息いきである外洋域が沿岸域と比較するとより均一な環境で、
複雑な物音も障害物もほとんどないということと関係していると考えられる。
~マグロの尾柄隆起縁~
マグロ属魚類は尾柄隆起縁付近の骨格によって支持された、最もよく発達した尾柄隆起縁を
有している。尾柄隆起縁は安定装置として働き、遊泳力が強くなって尾柄部を強力に振動させ
ても、推進軌道を正常に保つことができるためにある。