マグロの肝臓は、よく発達しています!
- マグログ
~マグロの肝臓~
マグロの肝臓は極めてよく発達しています。クロマグロ、ミナミマグロ、ビンナガマグロ、メバチ
マグロの肝臓の腹面観においては、3葉を認めることができます。このうち、中葉が最も大きく
右葉と左葉は小さい。このクロマグロ、ミナミマグロ、ビンナガマグロ、メバチマグロの4種にお
いては、肝臓の表面に脈管条がよく発達します。それに対して、キハダマグロ、クロヒレマグロ
およびコシナガマグロには、脈管条が無く、右葉が最長で、中葉は大きいが右葉より短く、
左葉より長い。左葉は、もっとも短くて小さい。この脈管条は奇網をなしていて、肝臓の温度を
高く保っていると考えられている。クロマグロ、ミナミマグロ、ビンナガマグロ、メバチマグロの4
種は、かなり水温の低い海域や深層部に侵入するが、あとの3種はもっぱら水温の高い海域
や比較的浅くて暖かい海域で生活している。
マグロの肝臓と幽門垂は極めて大きく、胃も伸縮性に富み、飽食事には著しく大きくなる。
これらのことはマグロの消化能力を著しく高めることを保証している。