獲りすぎはよくないですね。
- マグログ
魚は卵を産むみます。それを再生産と言いいます。
獲ってもよい「ほどほど」の魚の数を人間が見極めて管理してやれば、生き残った魚が再生産を行うので、次の年の漁獲量は持続されます。
きわめて平明な理屈で漁業は成り立っています。
しかし、海洋の漁業資源の利用は19%が過剰漁獲、8%が枯渇しているとされています。
なぜ獲りすぎてしまうのか?
要因はいろいろありますが、根本は海に魚がどれくれいいて、そのうち「ほどほど」の数とはどれくらいなのかを把握することが難しいからです。
とりわけマグロやカツオといった大回遊を行う魚を適切に管理するためには、いつ、どこから来遊し、どういった環境を好み、どういったタイミングでその海域を去ってどこへ行くのか?
といったようなことを正確に見極めないといけません。
しかし、海中を泳ぐ魚の動きを捉えることは、海中を自由に潜って観察することのない人間にとってはそうたやすいものではありません。
しかし近年、バイオロキングというハイテクノロジー計測手法が登場してきました。
小型記録計をクロマグロに装着して、放流し回収することでマグロの生態情報を長期間にわたって計測することが可能になりました。