東京でのイベントで、マグロ解体ショーを実施して参りました！

東京で行われたイベントでマグロ解体ショーを実施して参りました！

マグロ解体ショーは、人が集まる様々な場所からご依頼を頂きます。今回はカードゲームイベント終了時のお振舞い料理の一つとしてマグロ解体ショーをご依頼いただきました。

集客イベントとは少し異なったお集まりになりますが、このような特典があるイベントは参加者の皆さんも本当に嬉しいですよね。

カードゲームは戦略や計画を立てて、ゲームの進行や相手の動きを分析し最適な手を打つ為に考える傾向があります。ですので、どの参加者も真剣そのものでゲームに打ち込まれておりました。

マグロにはいくつかの栄養素が含まれています。

・心血管の健康促進: マグロには豊富なオメガ-3脂肪酸が含まれております。これらの脂肪酸は、血流を改善し、心血管の健康をサポートするとされています。健康な心血管機能は、脳に酸素や栄養を供給する役割を果たし、頭の健康にも関連しています。

・脳機能の向上: マグロにはDHA（ドコサヘキサエン酸）と呼ばれるオメガ-3脂肪酸の一種が豊富に含まれております。DHAは脳の細胞膜の主要な構成成分であり、脳の健康や発達に重要な役割を果たしています。一部の研究は、DHAの摂取が認知機能や学習能力の改善に関連している可能性があることを示唆しています。

・抗酸化作用: マグロにはセレンやビタミンEなどの抗酸化物質が含まれています。これらの物質は体内の酸化ストレスを軽減し、脳の細胞を保護する役割があります。酸化ストレスは、細胞や組織の老化や損傷に関与することが知られており、脳の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

マグロは美味しいだけでなく、脳にも良い影響を与えます。健康にもプラスになるマグロ解体ショーは本当にお得ですね（笑）

マグロが元気一杯に入場！

時間が定刻に来ましたらマグロ解体ショースタートです。職人が肩に担いでお客様の目の前を通り、迫力あるマグロをご覧頂きます。目の前に来たらお客様は記念撮影！とばかりにお写真を撮られます。中々撮る機会の少ないシーンですので、お客様も大喜び。ステージに到着すると、マグロ解体ショーがスタートします。

マグロ解体の文化は、日本の漁港での風景として古くから存在してきました。漁港には新鮮なマグロが水揚げされ、解体場で熟練した漁師や解体師がマグロを解体する様子が見られました。このような解体の様子は、漁業関係者や地元の人々にとっては日常的な光景であり、観光客にも興味深いものでした。

昭和時代になると、マグロ解体が市場の一環として注目されるようになりました。特に東京の築地市場は、マグロ解体の中心地として知られるようになりました。築地市場では、解体されたマグロの競りや解体ショーが行われ、多くの人々がその様子を見学することができました。これにより、マグロ解体は観光資源としての価値を持つようになりました。

このような歴史あるマグロ解体ショーですが、鮪達人としては【お客様が喜ぶイベント】としてエンターテイメント性を加え、より楽しい時間を提供する事を意識しております。

幸せ広げるマグロの入刀式♪

マグロは幸せを呼ぶ魚”としても有名です。何故、幸せを呼ぶ魚と言われているかというと、マグロの奉納は大漁と商売繁盛を願って昭和45年から西宮神社で始まったもので、2008年からは同市場の青果卸売協同組合なども奉納を行い、マグロの横に青果も供えられます。巨大な冷凍マグロが奉納されました。頭や体にお賽銭を貼り付けると「お金が身につく」とされ、早速、御利益にあやかろうと多くの参拝者が毎年訪れます。東部水産物卸売協同組合などが「十日えびす」（９～１１日）にあわせ、奉納されています。

又、マグロは大型の魚であり、多くの種類が豊かな海で繁殖しています。そのため、マグロは繁殖力や生命力の象徴とされ、繁栄や豊かさを連想させる存在とされています。

そして、食材としての価値も高く、マグロは美味しい食材として広く知られており、高級な料理としても人気があります。日本料理の一部として、寿司や刺身などで使われることが多く、特にトロや大トロなどは贅沢な味わいとして重宝されます。そのため、マグロを食べることは幸せや贅沢な体験をもたらすとされています。

日本では、マグロの漁業が重要な産業となっています。マグロの水揚げや加工、販売などによって、多くの人々が生計を立てています。そのため、マグロは漁業の象徴として、地域の繁栄や幸せを象徴する存在として捉えられています。

このように、お祝い事にはピッタリの魚のマグロ。一太刀目をお客様に入刀して頂く事で大きな幸せをお客様に広げて頂こうと【マグロ入刀式】を行います。刃渡り1ｍを超えるマグロ長刀で、頭の部位に入刀します。　　その際に『ヨイショー♪ヨイショー♪』のお客様の大合唱。その掛け声と共に長刀を動かす様は、正に貴重な体験です。

もう一つ、別の演出として【マグロクイズ】があります。これは、マグロの知識を簡単な数字当てのクイズにして、お客様に答えてもらうという内容です。

Ｑ１，マグロの種類は何種類でしょう？

・・・みたいな問題です。皆さん元気良く手を挙げてくれるよう、難しすぎない問題を設定し、市場のセリをイメージしたような空間を演出します。正解者の方には、他のお客様が食べれない希少部位をプレゼント♪　　これでお客様のノリも変わってきます（笑）

次々と捌かれていきますマグロ！！

本格的にマグロが捌かれていきますと、マグロ入刀式や、マグロクイズに参加していたお客様もマグロ解体ショーの迫力に圧倒されます。部位毎に説明を付けながら捌いていきます

まずは尻尾。マグロの尾部には「尾びれ」と呼ばれる特徴的な部位があります。尾びれはマグロの身体の最後尾に位置し、水中での推進力や姿勢の調整に重要な役割を果たしています。

マグロの尾びれは大きくて強靭な筋肉で構成されており、水中での迅速な移動や高速泳行を可能にします。これにより、マグロは驚異的な速さで泳ぎ回ることができます。

尾びれは三日月型やくさび型をしており、幅広く、尾の端は尖っています。この形状は水の抵抗を減らし、効率的な推進力を生み出すために設計されています。マグロは尾びれを振ることで水を押し出し、反作用によって前方に進む力を生み出します。

また、尾びれはマグロの姿勢の調整にも関与しています。マグロは尾びれを使ってバランスを取りながら、水中での姿勢を維持します。これにより、マグロは高速で泳ぐ際にも安定した姿勢を保つことができます。

マグロの尾びれは、その形状と機能によって特徴的な特性を持っています。この尾びれの特性が、マグロの俊敏な泳ぎと素早い移動を可能にし、その生存戦略に重要な役割を果たしていると言えます。

続いてカブトです。栄養素の宝庫とも言われるマグロの頭にはＤＨＡ/ＥＰＡが豊富にある『脳天』や『ホホ肉』目玉の周りはコラーゲン豊富なゼラチンと、正にマグロは色々な箇所がお召し上がり頂けます。

カブトの次はカマです。胴体の一部であり、主に頭部と胴体の間に位置する部位を指します。　　　　　　　マグロの中でも本マグロのカマは、他の部位と比較して脂肪が多く、豊かな風味を持っています。特に、カマの筋肉には「カマトロ」と呼ばれる脂が多く含まれており、口の中でとろけるような食感が楽しめます。

先述したマグロクイズの景品としても使用される事の多い本マグロのカマトロ。美味しさ抜群です！

ここから胴体に移ります。通常、魚は3枚卸しがスタンダードですが、これくらいのビッグサイズになるマグロでしたら5枚で卸します。上身の背・腹・中骨・下身の背・腹となります。

マグロの皮は大変固くなっております。マグロは止まらない魚です。通常は30-40㌔の速度で泳いでおりますが、イカやサバ等の餌を見つけた際には最大速度で160㌔を超えると言われております。そのスピードを実現する為に鱗が皮の中に隠れている構造となっております。これで水の空気抵抗を少なくし、早いスピードで泳ぐ事が可能になったという事です。皮目に切り込みを入れてから中骨に沿わして背と腹の真ん中で半分に割ります。上身の背と腹を分けますと次は中骨です

中骨についている身＝ネギトロ

中骨についている身を中落ちといいまして、皆さんご存知の『ネギトロ』にあたります。ネギトロって、トロと葱を和えていると思ってらっしゃる方もいるのですが、実はそうでは無く、色々な諸説があるのですが、大きくは２つの説が有力です。

①こちらが王道の説。昔、漁師さんがスプーン等無かった時代、蛤等の貝殻で骨についた身をこそぎ取る→ネギトル→ネギトロになった説。

②こちらは面白い説。商売人根性がたくましい大阪人⁉がマグロを解体した職人さんに『兄ちゃん、骨に付いた身なんて捨てるんでしょ⁉値段安く売ってよ！』値段交渉をした→値切った→ネギトロと言われる説。こちらも面白い説ですね。

皆様はどちらを信じますでしょうか？

ちなみに鮪達人のオプションで『ネギトロゴシゴシ体験』というのがあります。上の写真のように貝殻を用意しまして、ゴシゴシと中落ちを取って頂きます。鮪達人の人気オプションです！

 

捌きたてのお寿司タイム♬

マグロが捌き終わりましたら、待望のお寿司の時間です。今回は本マグロですので、大トロ・中トロが楽しめます。実は、全てのマグロに大トロ・中トロが付いている訳では無く、皆さんが創造しているマグロ＝大トロ・中トロが美味しいとされているマグロは本マグロのみなのです。写真のような赤身から中トロ、大トロがグラデーションになる本マグロ。私達は勝手に『マグロダイヤモンド』と名付けております。それぐらい綺麗なグラデーションです！

マグロ解体ショーが終了するとMC役の職人と力を合わせ、節の状態からブロック→柵→切り身と素早く切っていき捌きたてのお寿司へと変化させていきます。

皆様も大満足な本マグロ寿司。次回のイベントにも是非お声がかかると良いなと思い、現場を後にしました。