マグロの遊泳速度って？マグロの解体ショーで聞いてみよう！

～マグロの遊泳速度～

マグロは時速１６０キロで泳ぐといわれている。この速度はトップスピードにのって数秒間なら

クロマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロ、ビンナガマグロ、コシナガマグロ、クロヒレマグロ、キ

ハダマグロの７種のマグロほとんど全種が達成できる。

しかし長距離遊泳となると話は別で、普通の回遊の場合は時速２０～４０キロ。

急な場合には、数分間なら時速１００㌔ぐらいでは出せると推測できる。

回遊の際の時速２０～４０キロは、船の経済スピードのように最も効率が高い速度であると考えられている。

　　～泳ぎ続けるマグロはいつ眠るのか～

マグロは休まず泳ぎ続ける。なぜなら彼らの祖先が、ラムジェットベンチレーションを駆使して

泳ぎ続けてきたからである。ＲＪＶ（ラムジェットベンチレーション）は、口を少し開けて流入した

海水を鰓の上を通すことによって酸素を取り入れる呼吸法式である。

普通の魚は鰓ぶたと口の開閉で呼吸するのだが、これだとかなりのエネルギーを消費してしまう。

ＲＪＶは、ジェット機に採用されているが、モデルはマグロだったのかもしれない。

魚類の場合、ある程度以上の速度で泳ぐことでＲＪＶの効力を引き出すことができる。

水族館のマグロを何かの折に２４時間観察をしたことがあり、それによるとどの個体も

一度も止まることことがなかったという。夜の遊泳は少しスピードを落として泳ぎ、

朝と昼は・夕方にはやや早めのスピードで遊泳する。

すこし代謝をおとしてゆっくり群れをなして回遊する。これがマグロの睡眠だといわざるをえない。